エミューオイルの有効成分

エミューオイルの有効成分

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エミューオイルの自然の効能の秘密は、ヒトの皮脂と極めて近い不飽和脂肪酸構成

エミューオイルの70%がオメガ9脂肪酸、オメガ6脂肪酸、オメガ3脂肪酸などの不飽和脂肪酸で、細胞の正常な活動維持、炎症抑制、皮膚再生、血液凝固などを含む健康促進に必要な必須脂肪酸を含んでいます。その構成は以下の比較表に見られるように、ヒトの皮脂成分に限りなく近く、そのため、皮膚によく馴染み、組織の再生効果が高いのです。

エミューオイルと人の皮脂の不飽和脂肪酸構成比較

脂肪酸エミューオイルヒトの皮脂
ミリスチン酸 (C:14:0)0.4%2.1%
パルミチン酸 (C:16:0)21.7%20.2%
パルミトレイン酸 (C:16:1)3.7%3.8%
マルガリン酸 (C:17:0)0.2%0%
ステアリン酸 (C:18:0)9.3%11.2%
オレイン酸 (C:18:1)47.8%30.8%
リノール酸 (C:18:2)15.1%15.1%
α-リノレン酸 (C:18:3)1%0.3%

エミューオイルの50%近くを占めるのが一価不飽和脂肪酸のオメガ9のオレイン酸

オレイン酸は他の不飽和脂肪酸と合わせて皮膚細胞の再生と保護、高い坑炎症効果と同時に、局部への鎮痛効果を長時間維持する働きを持ちます。

オレイン酸の働きによる経皮浸透性は、エミューオイルが注目を集める作用のひとつで、生理活性物質を皮膚の層を通し、細胞膜下まで浸透させる役割を務めます。オレイン酸は熱を加えても酸化しにくい性質を持っているため、気温により、液状・固形と変化しても品質は変化しない安定性を持っています。

エミューオイルの主成分であるパルミチン酸とオレイン酸は、ほかの動物脂肪中にはほとんど含まれず、植物油に多い成分構成となっています。エミューオイルは短時間で吸収されるため、肌に油分によるべたつきも残さず、また他のオイルとは違い、肌の毛穴を詰まらせたり、にきびの原因になったりするようなこともありません。

必須脂肪酸のオメガ6のリノール酸とオメガ3のα-リノレン酸を豊富に含みます

オレイン酸と並ぶエミューオイルの主要成分、必須脂肪酸である多価脂肪酸のリノール酸(オメガ6脂肪酸)、α-リノレン酸(オメガ3脂肪酸)が大きな貢献をします。

必須脂肪酸は、細胞の正常な活動維持、炎症抑制、皮膚再生、血液凝固などを含む健康促進に必要な必須脂肪酸で、体内で他の脂肪酸から合成できないために体外から摂取する必要があります。

エミューオイルは、これらの必須脂肪酸を前駆体として生成されるエイコサノイド(生理活性物質)の働きにより、血小板や細胞の正常な活動を促進する作用があると考えられています。エイコサノイドは、生物学的反応調節剤で、良性のエイコサノイドは、炎症を抑止し、血小板の異常な凝集を阻害し、細胞増殖を制御し、血行を促進するといった、本来の免疫機能を強化します。

n-6系の必須脂肪酸で多価不飽和脂肪酸のひとつであるリノール酸は、保湿、消炎作用、創傷の治癒の促進作用を持ちます。体内ではアラキドン酸を経て、プロスタグランジンなどの生理活性物質の原料となるほか、細胞膜の膜脂質として多く見られます。

α-リノレン酸は、魚油に含まれることで有名なオメガ3のひとつで、EPAとDHEに変換されます。特にEPAが皮膚中の油分を保ち、角質層を厚くして皮膚を丈夫にし、皮膚炎を改善する効果を持ちます。坑炎症作用も高く、筋肉痛やリューマチ、関節炎を緩和する働きがあります。

また、近年発見され、注目される一価脂肪酸のオメガ7脂肪酸、パルミトレイン酸はもともと人の脂肪に含まれる脂肪酸で、コラーゲンがある表皮を支えている脂肪を形成し、弾力のある肌の維持を助けますが、年齢とともに減少します 。パルミトレイン酸は消炎作用にも優れ、傷ついた皮膚細胞の再生や傷口を早く塞ぐ働きがあります。経口摂取でも様々な健康促進効果や症状の予防・改善効果があることがわかっています。

ステアリン酸はオクタデカン酸とも呼ばれ、代表的な長鎖脂肪酸のひとつで、多くの動植物脂肪のなかに含まれる脂肪酸。商用では、ほぼ同量のステアリン酸とパルミチン酸に、少量のオレイン酸の混合物で、水と油を乳化し、品質を安定に保つ目的で使用されます。この乳化作用により、化粧品やクリーム、外用薬などに適用でき、安定性、有効性を高めることができます。自然界では、ステアリン酸は他の長鎖脂肪酸と混合されたトリグリセリドか脂肪の状態として、また脂肪質アルコールの有機化合物として発生します。植物性脂肪のよりも動物性脂肪中に豊富に含まれ、ラードや獣脂にはステアリン酸を30%ほども含むものもあります。

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